前回も夜景について触れましたが、最近室蘭は「夜景の街」として少しづつ名前が知られるようになってきました。北海道で夜景と言えば函館や小樽、札幌などが代表格ですが、室蘭にはそれらの街のように歴史的景観物や大きなイベントがあるわけではありません。あるのはテレビ塔が林立する測量山や工場群、それに白鳥大橋など、およそ北海道らしくない人工的な景色です。
白鳥大橋は北海道では珍しい湾をまたぐ吊り橋で、建設されるはるか昔から室蘭の未来予想図にはその名前で載っていました。自動車専用の橋で風雨の強いときなどは通行止めになることもありますが、遠目に見る分には問題ありませんし、なにより通行無料です。ライトアップには風車で発電した電力が使われています。また、この橋は映画「名探偵コナン 銀翼の奇術師」にも登場しました。
測量山のライトアップはテレビ塔が一本一本違う色でライトアップされていてカラフルです。ユニークなのはライトアップの費用が寄付によってまかなわれていることです。もともとはイベントでライトアップされたのですが、好評だったために一日当たり4,000円の費用を寄付してもらうことで続けられています。寄付をするとメッセージを室蘭の新聞に載せてくれます。
「鉄のまち室蘭」の心臓部にあたる輪西では新日鉄の高炉から驚くほど高く炎がのぼるのを見られたりもするのですが、マニア受けしているのは白鳥大橋の向う岸にある新日本石油の製油所です。以前、室蘭工業大学の学生から仲間内では”魔晄炉”として知られていると聞いたことがあります。
残念ながら港町の室蘭は霧がかかることも多いので、夜景がはっきり見えない事もありますが、曇天時には新日鉄の高炉が空を赤く染めるのを見られるかもしれません。








